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Story

#03

自分のアイディアが形になる。
「ものづくりカード」発の商品開発秘話

ものづくりカードと金箔こはくとう

「箔一」には商品企画に直接関わる社員だけでなく、すべての社員から新商品のアイディアを募る「ものづくりカード」の仕組みがあります。2021年からスタートしたこの制度により、新商品の売上比率がアップしただけでなく社員のものづくりに対する意識も向上。「ものづくりカード」を運用している企画チームのメンバーに対談形式でお話を伺いました。

プロフィール

生産工房部 部長 辻 秀司 さん(2017年入社)

石川県出身、大手総合電気メーカーで半導体生産プロセスのエンジニアとして20年ほど勤めた経験を持つ。新しいことにチャレンジしたいと「箔一」に転職。生産工房部の統括責任者として、生産現場の環境や作業効率の改善に日々励む。

商品開発準備室 係長 赤座 早苗 さん(2018年入社)

石川県出身、東京都内のグラスウェア、化粧品などのメーカーで商品企画・デザインの仕事に長年関わった後、Uターン。現在は商品企画のなかでも工芸品をメインで担当。

商品開発準備室 眞木 友希 さん(2020年入社)

福岡県出身、玩具メーカーで企画開発に携わった後、2015年に石川県へ移住。教員を経て、再び商品企画に携わりたいと「箔一」に入社。赤座さんと共に工芸品の商品企画を担当。

美粧生産課 課長 石野 梨恵 さん(2021年再入社)

富山県出身、中途採用で「箔一」に入社し美粧生産課でキャリアを積んだ後、3年半ほど家庭の都合で北欧・フィンランドに移住。帰国後、再入社し食材生産課に配属。

美粧生産課 係長 佐々木 千佳 さん(2014年入社)

福井県出身、新卒で「箔一」に入社。化粧品や美容品などを手掛ける美粧生産課で原価管理や制作管理といった管理の仕事をしつつ、新商品開発にも携わる。

「ものづくりカード」を通じて、職種の垣根を超えて全社員からアイディアを募る

本日は「企画チーム」の責任者・辻部長をはじめメンバーの5名にお集まりいただきました。まずはじめに「ものづくりカード」はどのように始まったのですか?

赤座さん:「箔一」はものづくりを大切にしている会社です。そんななか、ものづくりに全社員が主体性を持って関わるにはどうしたら良いかという課題がありました。これまでは商品企画が新商品を考えていたのですが、それでは「作る側」と「売る側」に分かれてしまう。みんなが参加し、その勢いを販売にまでつなげるには、販売担当者がお客様から直接お聞きした意見を商品開発に活かすような仕組みが必要だと考えました。

辻さん:もう一つ、お客様のリピート率をアップするために新商品の店舗陳列比率を上げるという目標がありました。お客様に何度も足を運んでいただくには、訪れるたびに新しい商品があることが必要です。商品企画だけでなく全社員から広く意見を集め、新商品開発に活かしたいという思いから誕生したのが、「ものづくりカード」です。

「ものづくりカード」は具体的にどのようなものなのでしょうか?また、アイディアが提出されてから採用されるまでのプロセスを教えてください。

赤座さん:A5サイズの紙に部署名、名前、提出日を記載してもらい、あとは形式自由です。ルールは「1枚につきアイディアは1つまで」くらいで、ノルマもありません。企画チームは定期的にミーティングのなかで、「ものづくりカード」の中から実現したいアイディアを話し合います。「ものづくりカード」は月20〜30枚集まるのですが、全てハッシュタグを付けてデータ管理しているので、市場の動向やシーズンをふまえて過去のアイディアを参考にすることもあるんですよ。

企画チームのメンバーが話し合っている様子

鯉のぼりにレモネード、ハンドジェル…トレンドを逃さずスピード感を持って製品化

眞木さんは工芸品、石野さんは食材、佐々木さんは美粧のご担当です。それぞれの立場で「ものづくりカード」をどのように活用しているのでしょうか。

眞木さん:工芸品は基本的に、約一年後の商品を企画しています。最近では営業担当者から「若いファミリーにおすすめの鯉のぼりの置物がほしい」という意見があり、「金沢箔布木目込 鯉のぼり」を開発しました。実は昨夏提出されたアイディアだったのですが、端午の節句に間に合わせたかったので、急ピッチで商品化につなげました。

石野さん:食べ物のブームはどんどん変わっていくので、スピード感を持って動くようにしています。新商品開発にあたっては、全てではなくともいずれかの部分で社員の意見を反映していますね。2023年は同時に8名から「レモネード」を要望する声があり、世間的に流行していたのと夏にぴったりということから「金箔レモネード」を開発。また、美粧部門とタイアップしてレモンフェアも実施しました。

佐々木さん:化粧品は半年で製品化できるものから、なかには試作から2年ほどかかるものもあります。レモンフェアでは「ボディ系の商品があったら良い」や「夏らしいジェルタイプを」「レモンの香りを付けてはどうか」といった意見をもとに、レモンの香りのあぶらとり紙やレモンカラーのジェルを商品化しました。また、コロナ禍でアルコールジェルの需要が一気に増えましたが、もともと「ものづくりカード」を通して要望があったので、いざ商品開発をするにあたって迷わず進むことができた良いケースだったと思います。

工芸品、食材、美粧と、それぞれの担当者がひとつのチームとして動くことにより、フェアの実施などにもつながっているのですね。

赤座さん:そうですね。「ものづくりカード」を導入して企画チームで動くようになってから、売り場での見せ方やイベント内容についても相談できるようになりました。これまで五月雨式に新商品が出ていたのが、季節感が出たり統一感も出せるようになり、点ではなく面で売れるようになったことで店に活気が生まれたようにも感じています。

レモンの香りのあぶらとり紙やレモンカラーのジェル
金沢箔布木目込 鯉のぼり

採用者には表彰のほか、アワードも新たに創設

毎月多くのアイディアが集まるようですが、社員のモチベーションはどのように保っているのでしょうか?

赤座さん:実際に採用したアイディアは社内SNSで共有するほか、2023年7月から新たに、表彰状の授与と実際に完成した商品(または自社製品)のプレゼントを行っています。また、同年末からはアワードという形でMVPを表彰する制度の導入も検討しています。社員のなかには毎月アイディアを提出してくれる熱心な人もいるので、企画チームとして感謝しています。みなさんの熱意に応えられるような仕組みを今後も作っていきたいですね。

表彰状を持っているイディアが採用された社員

新商品は会社の「血液」。ものづくりへの思いが一体感を生む

「ものづくりカード」の導入は会社にとってどのような効果をもたらしましたか?

辻さん:実は「ものづくりカード」を導入してからもともと15%だった新商品(※3年以内に販売した商品)の売上比率が30〜40%になったんです。新商品は会社の血液です。例えば、新商品が出ると販売現場ではPOPを考えたりフェアを考えたりと議論が活性化します。新商品が次々と生まれることで会社がどんどん元気になりますし、なによりお客様を飽きさせることがない。良い循環が生まれているような気がしますね。

石野さん:新商品が次々に出ることは生産現場の刺激にもなっているんです。これまで食材部門は繁忙期と閑散期の差があったのですが、新商品を多く手掛けることにより、一年を通じて生産部に活気が生まれました。

赤座さん:お客様の要望やニーズが企画チームに届くようになったことで、需要に合ったものづくりができるようになりました。結果、社員それぞれが自信を持って新商品を販売できるようになったと思います。また会社全体として「ものづくりに関わっている」という感覚を共有したり商品に対する責任感を持つようになり、ものづくりを通じて社員同士の気持ちがつながったように感じています。

2023年7月に行われた推しハク!フェアのディスプレイ

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2023年2月のコーヒーフェアのディスプレイ

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