Interview

入社3年目で店長に抜てき。
地元の作家さんと共に伝統工芸を盛り上げていきたい。

かなざわ美かざりあさの

店長　笠山莉生さん（2018年新卒入社)

幼い頃から母が働く姿を見て、「接客業っていいな」と思っていたんです

高校を卒業後「箔一」に入社されました。就職先はどのように選んだのでしょうか。

母が飲食店で働いていたのですが、楽しそうに明るく働く姿を見るうちに、幼い頃から自然と接客業に憧れるようになりました。また私が通っていた商業高校では、文化祭で協力企業や店舗とコラボレーションして販売実習を行うのが伝統でした。はじめてお客様から直接「ありがとう」と言っていただいたときに、とても嬉しかったのを覚えています。

就職先は迷わず接客業を選びました。なかでも「箔一」は会社訪問をしたときにとても良い印象があったので、絶対受かりたいという気持ちで面接に挑みました。内定書をいただいたときに嬉しすぎて実感が湧かなかったというか、不思議な気持ちでしたね。

地元の作家さんと共に、伝統工芸を盛り上げていけるお店づくり

アルバイト経験はなかったとのこと。どのように接客スキルを習得したのでしょうか。

最初の3ヶ月間は販売実習や生産実習などを行い、その後、「かなざわ美かざりあさの」に配属され、現場で実践しながら接客を学びました。高卒の新人とはいえ、店に立っている以上は一人のプロ。初めはわからないことばかりでしたが、先輩の方法を真似したり本を買って勉強したりして、販売をはじめ工芸のことも学びました。

「かなざわ美かざりあさの」の特徴と、現在の仕事内容を教えてください。

石川をはじめ北陸の伝統工芸を担う作家さんたちの作品を取り扱うセレクトショップです。伝統工芸を共に盛り上げ、互いに成長していけるような場所になればという思いから、現在は70種類ほどの作家さんの作品を扱っています。現在は接客対応をはじめ、作家さんとのやりとりや商品の選定、企画展やイベントの考案などを担当しています。

立場が変わっても私らしく、スタッフと共に成長していきたい

わずか3年目で店長に抜擢されましたが、そのときはどのように感じましたか？

驚きましたが、社内で行われる店長候補生を対象とした勉強会や若手勉強会に参加していたので、自然と心構えはできていましたね。店舗のなかでは最年少だったので新人気分が抜けないところも若干ありましたが、店長という立場になり店全体を統括したり指示したりする役割を与えてもらったことで、責任感が芽生えました。

店長として心がけていることは何でしょうか。

職場の良い雰囲気を保つためにも、スタッフには定期的に困りごとがないかなど聞くようにしています。なるべく突飛なことはせずに自分らしく、スタッフから学ぶ姿勢も大切にしながら一緒に成長していければと思っています。

商品の魅力だけでなく、金沢の魅力まで伝えたい

店舗運営をする上で大切にしていること、これまでで印象に残っているエピソードを教えてください。

接客する上で大切にしているのは、商品の魅力だけでなく金沢の魅力もお伝えすること。地元の歴史や観光情報、工芸品のことなど幅広い知識を付けるよう心がけているのですが、お客様とお話しするなかで「地元のことを良く知っていますね」と褒めていただき、遠方から奥様を連れて再来店してくださったときは嬉しかったです。

また、電話やダイレクトメッセージから商品のご注文をいただいたお客様には必ず手書きのサンキューレターを同封しているのですが、わざわざ「温かいお手紙をありがとうございます」とメールでお返事をいただいたときには感動しました。いまでも疲れていたりしたときには見返しています。

様々な場所に足を運び、自分の感性を磨く

直営店とは異なり作家さんの商品をメインで取り扱うなかで、こだわっていることや工夫していることは何ですか？

取り扱い作家や商品は店長の裁量に任されており、現在は20代をメインターゲットとしてアクセサリーを重点的に取り扱っています。作家さんから「どのような商品を作ったら良いと思いますか？」と相談されてアドバイスすることもあるので、お客様の声を拾ったり、常にアンテナを高く張るように心がけています。また、休日には作家さんの個展やギャラリーに足を運んだり工芸のワークショップに参加したりして感性を磨くようにしています。

最後に、入社を検討している方へのメッセージをお願いします。

「箔一」には年齢やキャリアに関わらず活躍、挑戦できる環境があります！私自身、入社3年目で店長に就任しましたが、私以外にも若くして活躍していらっしゃる方がたくさんいて刺激的な職場です。また一口に販売職と言っても店ごとに個性があるため、様々な経験ができるので楽しいですよ。